ここのところのこまごまとしたディスクまわりの不具合は、暫定的にext3に戻すと出なくなった。
やはりext4devがあやしいのか。
afio便利なのになんで使ってなかったんだろうと思ったら、差分バックアップができないからだった。
追加バックアップはできるが、バックアップファイル構造がどんどん汚くなってしまうので結局使わなくなる。
squashfsが差分更新できたら一番使い勝手がよいのだが、squashfsも基本的に追加更新しかできないし。
で、なんかいいのないかなーと探してみたら、tarならぬdarというのがあった。
tarのtはテープ記録のtだが、darはディスクのdということでdarらしい。
そのまま読むとイクラちゃんとか猪木とかロシア語のyesを思い出してしまう語感ではある。
使い方は、まずフルバックアップをとるのだが、その前に設定ファイルを書いておく。
nano -w ~/.darrc
-z
-Z "*.jpg"
-Z "*.gz"
-Z "*.bz2"
-Z "*.zip"
-zオプションはgzip圧縮、-Zは指定したファイル名に該当するファイルは圧縮しない、という意味。
で、フルバックアップする。
mount --bind / /mnt/hd
dar -c /media/disk/sys-backup -R /mnt/hd
-cでバックアップ名を指定。
-Rでバックアップ元ディレクトリルート指定。
差分バックアップを作る。
dar -c /media/disk/sys-diff -R /mnt/hd -A /media/disk/sys-backup
-cオプションで保存差分名指定、-Aで差分参照するフルバックアップを指定。
これだと、フルバックアップと差分ファイルの二つができてしまうが、
dar -c /media/disk/sys-backup2 -R /mnt/hd -A /media/disk/sys-backup
とすると以前のフルバックアップを参照しつつ、新しいフルバックアップが作られる。
フルバックアップと差分ファイルをマージすることもできるようだが、やってみたところ、差分では削除されるはずのファイルがマージするとそのまま残っているので実質使えないぽい。
解凍は以下のとおり。
dar -x /media/disk/sys-backup
dar -x /media/disk/sys-diff
あとは救出システムにdar_staticをコピーしておけばおっけ。
しかし重いですな、darは。
バックアップファイルが4Gb程度でフルバックアップ時は30分以上かかるのはいいとして、差分作成に10分弱くらいかかってその間メモリを食い尽くす。
気軽に毎日バックアップ、という感じではなし。
いかんせん、保存先のドライブがntfsというのが問題なような気もする。
マック/Win/Linux全部から読めて、かつでかいファイルも扱えるのでそうしているわけだが、他にいい手はないものか。
- C'sGallery Blogっぽく見えるシステム3.2 -
小武
(管理人) eta2@tim.hi-ho.ne.jp