日記ブログ、または雑多なメモ

石川ぷりんPVC商業フィギュア原型監修作業




女主任・岸見栄子単行本発売
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ぷりんフィギュアモデルイラスト

 拙作セクシーOL漫画『女主任・岸見栄子』 よりヒロイン岸見栄子の同僚の石川ぷりん、クリクリヘッドとさばさばしすぎた性格、突き出した巨乳が特徴で人気でございますが、
ぷりんフィギュアモデルイラスト2

 ダイキ工業さんから商業フィギュア化が決定しております!ありがとうございます!
元は岸見栄子のガレージキット製作、商業PVCフィギュア化の原型も製作していただいた原型師の唐詩朗さんが同じように2019年冬に製作されたガレージキット「石川ぷりん」が大元になります。
ぷりんガレージキットフィギュア前

ぷりんガレージキットフィギュア後

 可愛い……。 この年唐詩郎さんはかなり無茶なスケジュールで進めてらしてこのぷりんに至ってはイベント前2週間弱の超速で形にされたような覚えがあります。 にも拘らずこの仕上がり具合驚くべき造型センスよ。

 しかし2021年末、突然に唐詩郎さんは鬼籍に入られてしまいました。 本当に突然の知らせだったので当時はびっくりしたものです。 一緒ににんにくたっぷりお肉食べましょう!という約束は果たせずじまいになりました。 無念です。 唐詩郎さんは直前まで鋭意造型作業にあたられていていくつかのガレージキット作品と商業PVCフィギュアを遺作として残されていますのでよかったらそちらも調べてみてください。

 そうして唐詩郎さんのぷりんフィギュアはガレージキットのみ残された状態だったのですが同じく原型師のY乙さんがぷりん原型を唐詩郎さん宅から引き上げていただいており、小武が2023年のワンフェス冬にて唐詩郎さんの師匠ともいうべき童人さん(ダイキ中の人説)卓へ遊びに伺った折にたまたまダイキ工業さんの社長さんに遭遇し
 
 「唐詩郎さんのぷりん、ぜひPVC化しましょう!」
 
とねじこんだ結果話がまとまり、監修を不肖わたくし小武が自分で引き受けることとなった。


 実は唐詩郎さんが第一に参考にされたぷりんイラストはおそらくこちらで
ぷりんガレージキットモデルイラスト

 唐詩郎さんがやりたかったのがこの「前髪かきあげ表現」だったはずなのだけどなぜか唐詩郎さんの作例でも小武が作った作例でも
ぷりんガレージキット小武製作ver

 肝心の前髪かき上げパーツを(せっかく作ってあるのに)付け忘れるという失態を犯しており、今回の原型監修で忘れてはならない作業がこの「前髪かき上げパーツちゃんと付けること!」となった。

ぷりんガレージキット小武製作ver

ぷりんガレージキット小武製作ver

ぷりんガレージキット小武製作ver

 なお小武の製作したガレージキット版「BLACK!!!ビキニぷりん」完成版。 商業PVCフィギュアも見た目的にはこのBLACK!!!ビキニ仕様に近いものを目指すことに。

ぷりんPVCフィギュア監修01

 頭頂部のバランス調整。 商業PVCフィギュアでは目はたんぽ印刷(はんこみたいなやつ)で表現するため目のモールドはなくさないといけない。 今回小武が監修を引き受けた理由の一つがこのモールド削除を自分でやりたかったから。 PVCの工場にこのまま出すと実は工場でモールドはざくっと削除してくれるらしい。 もちろんいい具合にやってもらえるとは限らない。


ぷりんPVCフィギュア監修02

 ぷりん顔面の目のモールド削除テストとオプションパーツのみかんヘッド。 ぷりんPVCフィギュア化についてはtwitterであけっぴろげにやっているのでその際フォロワーさんに「オプションでみかんヘッド付いたらいいなぁ~」というご意見があり童人さんも「じゃ、GOで」とOKが出たので早い時点で作り始めた。 みかんはぷりん顔面の処理の事前練習用でもあった。


ぷりんPVCフィギュア監修03

 製作初期のみかんヘッド。 ぷりんヘッドに変に小武味を入れすぎないように緩衝役になった面もあるので、ぷりん顔面と微妙に雰囲気が違うかもしれない。 この写真では垂れ前髪がイラストの雰囲気に近い小ぶりサイズだけど全体で見るとバランスが合わないのでこのあと大型化。


ぷりんPVCフィギュア監修04

 こちらは作業中のぷりん顔面。 モールドの消し具合についてかなり迷走中の頃。


ぷりんPVCフィギュア監修05

 実は唐詩郎氏ガレージキットにないものビキニ紐とリボンなどなど。 をちゃんと作ってかつ着脱できるようにしないといけない。 苦手な作業だけど頑張った偉い。


ぷりんPVCフィギュア監修06

 こちらはビキニ+肩紐裏面。 胴回り紐の接続をどうするか考え中の図。


ぷりんPVCフィギュア監修07

 右側、製品版では固定になる予定だけど工場へはこのばらせる状態で納品。 このブラ紐、PVCになると相当縮む上に縮む量にばらつきがあるのでやっかい。 付けられないと困るので若干長めに作っておく。 なので製品版は若干ぶかぶかになる可能性もある。 その時は各自うまく調整してくだちい。
 ちなみにこの写真の横乳だったり前乳なども結構研ぎ直して曲面はキットから若干変更しております。 たぶんガレージキットのおっぱいは唐詩郎さんはビキニを付けるのを前提で造型されたっぽい。 さすがやで。


ぷりんPVCフィギュア監修08

できたビキニパーツを着せてみたテスト。 とても上がる瞬間である。 調整も大変だけど。
リボンは上に付けるべきか下に付けるべきか悩んだけど当初下に付ける予定だったのを急遽上に変更。


ぷりんPVCフィギュア監修09

 調整中のビキニ紐。


ぷりんPVCフィギュア監修10

ひとまずパーツがすべて揃った!の図。 ぷりんの顔面はなんとか納得の曲面を出せたっぽい。 なるべく唐詩郎さんの造型の雰囲気をそのまま持ってきたつもりだが最終的な仕上がりはさてどうなるか。


ぷりんPVCフィギュア監修11

 個人的になかなかお気に入りのみかんヘッドでの後ろ姿。 唐詩郎さんもみかんはお好きだったと思うので気に入っていただけるとよいのだが!


ぷりんPVCフィギュア監修12

 さらにもうちょっと頭部を仕上げ中のぷりんヘッド。 この角度のボディラインも映えますねぇ


ぷりんPVCフィギュア監修13

 頭部の髪の流れとパーツの合いがぴっちりになるように調整中。


ぷりんPVCフィギュア監修14

 調整完了。 ぷりんヘルメットヘアーの再現。


ぷりんPVCフィギュア監修15

 ビキニパーツの脱着などで小傷などがついていたボディーパーツをクリーニング。 厚くサフを吹くと曲面の雰囲気が変わってしまうので2000番くらいで患部をムラなく磨いてからシンナーを吹いてそれで直って見えればOK。 足りなければ薄くサフを上吹き。


ぷりんPVCフィギュア監修16

 目は自分が納得するために描いてはあるものの、このあとこの原型から原型保存のためにキャスト(複製)したものが次の原型になるので現時点ではあまり意味がなかったりはする。 口がこのモールドのままで大丈夫かちょっと心配。 工場でざっくり直されちゃうと雰囲気が変わってしまう恐れもある。


ぷりんPVCフィギュア監修17

 梱包して童人さんところへ発射!うまく運べば次は彩色に移れますね。 おまけでバーミリオンさんにいただいたチベットスナギツネの真似をするぷりんワンカップを同封しておいた。 ネジ入れやビット入れに使ってくださればと!


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小武 (管理人) eta2@tim.hi-ho.ne.jp