今年も折り返し地点を過ぎますた。
GNOME3でメッセンジャーの話。
「empathy+telepathy-butterfly」の素ビルドを適当にインストールして使っていたのだが、頻繁にメッセージ消失したりすることがあって実用できない状態。
どうも整備具合が甘いのとバグが微妙に絡んでいるらしい。
というわけでメッセンジャーの引越しも考慮にいれつつ、現状GNOME3でのメッセンジャー(特にWindows Live Messenger互換)の対応状況を調べてみると、
・libpurple系(pidgin、empathyのtelepathy-hazeのMSNプロトコル)
チャット部分は安定しているがここ最近ファイル転送機能が死亡中
・papyon系(empathyのtelepathy-butterfly、emesene、aMSN2)
p2pv2に対応している。
pythonに依存していてかつ何かとバグが多い
・aMSN
安定していると思われるがtcl/tk依存。
gnome3では描画関係の問題で使用不能
という感じ。
どれもこれも何ではあるが結局、整備した「empathy+telepathy-butterfly」が一番マシっぽいようなので、その方向でなんとかすることに。
まず基本的に「folks」「telepathy」関連のバージョンがGNOME3.0リリース時のマイナーバージョンで揃ってないと empathyがまともに動かないようなのでその辺に注意しつつ、かつ「papyon」が確実に動くよう、
・pygobject
・pyOpenSSL
・gst-python
の辺りをリビルド。
以下もリビルド。
・telepathy-butterfly+ubuntuのパッチ
・papyon+ubuntuのパッチ+
papyon のML上のパッチ<=0.5.5にマージ済みだった
でもってNetworkManagerが動いている必要があるということを今さら知った。
ビルド・インストールはしてあったものの動かないまま放置していたので整備しなおし。
調べてみると、要するにNetworkManagerのサービスというのは、
・動作に/sbin/ipが必要らしい(iproute2パッケージに含まれる)
・同じく/usr/sbin/wpa_supplicantが必要(無線の暗号化通信処理関係)
・/usr/sbin/NetworkManager を起動するとサービス開始
ということらしいので、入れてなかったiproute2をインストールしてNetworkManagerを起動させるとインジケータエリアにあっさりとアイコンが出た。
有線LANが認識されて「ON」になっている。
今に至ってようやくインジケータが揃うとは……壮観である。
これでempathyがNetworkManagerを通してネットワーク状況をリアルタイムに把握できるようになったはず。
試しに有線接続を「OFF」にしてみるとempathyも同時にログオフされ、「ON」にすると自動でログオンした。
同じくLANケーブルを抜いてみるとNetworkManagerが察知して自動で有線接続が「OFF」、empathyも自動ログオフした。
今まではこの連携がなかったので、ルータ側の事情などで何かの拍子でネットワークが切れた場合にempathyがそのことを理解せず挙動不審に陥り、その時にメッセージが来たりするとそのままメッセージが消失していたのだが、少なくともその不具合は解消されたはずである。
なお、機能的にかぶって動作不良を起こしかねないので「wicd」は削除した。
というわけで整備完了。
しばらく様子見である。