友人と共にカリーナ号で定例琵琶湖参りへ行ってきた。
まずいつも行っていた浜に行くと「会員専用」看板がかかっていて入れなかった。
仕方ないのですぐ隣の浜へ行ってみると、ヤンキーな兄ちゃん共が受付する浜だった。
「ここはいくらかかるの?」と聞いてみると何やら兄ちゃん共があーでもない、こーでもないと相談し始めて「えーとですね……車が1200円で……テント代が6000円……」とここまで聞いたところで「あぁー、無理。
ありがとう、さようなら」と言って撤退。
そこからちょっと北上して値段を聞いてみると、やっぱりテント代6000円。
流行ってるのかテント代6000円。
何なんだテント代6000円。
笑うしかない。
さらに北上して違う浜に行ってみるとテント代1200円だったので「気に入ったでにいちゃん」と声をかけ、そこに決定。
しかし、思わぬ落し穴が待っていたのであった。
テントを張り終わって、炭の火をおこしていた夕方頃、隣に来ていた若者集団が帰り支度をはじめ、乗ってきていたバンをUターンさせようとして見事にスタックさせた。
出番やな、と友人と救援するもビールがまわっていてフラフラ、若者運転手は不心得にもブガーーーッブガーーッとアクセルふかしまくるわ(忠告する気力無し)で、少々てこずる。
救出後、紅一点の女の子とちょっと話していい気分になる。
それくらいの報償はあってもよい。
じゃね〜と手を振って若者たちを見送ったのであった。
二人で寂しくバーベキューもすまして落ち着いた夜10時〜11時頃、「ドンツクドンツクドンツクドドドドドドンツクドンツク……」と近くで重低音お祭り騒ぎをやってるのに気がついた。
どうもこの浜はクラブハウスも兼ねているらしい。
エンドレス重低音ドラムンベースが鳴りつづけている。
「うるせぇーなぁ……まあ、夜中の3時ごろにはおさまるんじゃないか」と友人とも話していたのだが、えぇ、次の日の昼過ぎ、浜を出るまで聞かされ続けましたとも。
結局一睡もできなかったのであった(友人は多少寝た模様)。
早朝に湿気た新聞紙で朝飯用の炭火を起こしながらタバコを吸っていると、放浪の外人が歩いてきた。
「おはよう」と挨拶を交わしたあと「たばこある?」とかいうので、ざラストたばこをあげた。
片言日本語と片言英語でしばらく話したあと(カナダから来た京大の臨時教員らしい)、そろそろ行くわというそぶりを見せた外人の最後の言葉は「タバコある?」。
さっきので最後言うたヤロガ。
ともあれ、エンドレス重低音でどすーーんと疲れながらも、日よけ傘で殺人的太陽光線を避けつつ、ひと泳ぎして帰途についたのであった。