F2.8とF4。
うむ、かわいい。
外見は事前にわかっていたとおりボロであるが、レンズ内はチリが少々あるくらいでとくに問題無し。
金属鏡筒なためか、小さい割にF2.8と同じくらいの重量があって、結構ずっしり。
キンキンに冷えるので結露怖し。
D40に装着。
こりゃブサイクだが、コンパクト。
Ai以前のレンズが装着できるのは、最小絞り検出レバーが倒れるというD40の特技のおかげである。
そういえば、絞りを絞り環で操作できる
(操作するしかないともいう)のがチョー嬉しい。
1/400秒 f/5.6 iso200 +0.45EV MF RAW 昼 Nikkor 20/4 Nikon D40
さっそく近所で試写。
後ろから失礼いたします。
非Aiなため非AF(もしくは非Ai-P)なためf値は保存されないので、絞りはうろ覚え。
こりゃ評判どおりすげーかっちりだ。
レンズが小さいためか20/2.8と比べて各収差がかなりマシなので周辺まで解像感が高い。
室内撮りではあまりわからないが、日光下で撮ると特に差が出る。
ただし、コーティングの違いによると思われる写りの古さ加減を多少感じなくもなし。
天気がいまひとつなのであまりはっきりしないが、色乗りは薄めだろーか。
絞り開放で周辺減光あり。
歪曲収差は一見ほぼ同じに見えるが、端の端の方をよく見ると20/2.8より補正されている。
薄曇りであまり実験になりませぬが、逆光性能。
左が20/2.8、右が20/4で双方とも1/160s f/22 iso200。
雲模様があるなしは単に空模様が変わっただけと思われる。
「液晶のシミ」のようなゴーストが気になる20/2.8に比べて、20/4はスッキリ。
1/25秒 f/4 iso1600 +0.74EV MF RAW 室内 Nikkor 20/4 Nikon D40
F4だけに暗いが、iso1600で室内動物撮りに使える……か使えないか微妙なところ。
まあ、室内撮りは35-70を使うので構わんです。
1/250秒 f/4 iso200 +1EV MF RAW 昼 Nikkor 20/4 Nikon D40
接写性能はこんなところで。
というわけで、とりあえずおおまかに検証終了。
経年劣化も含めて「やっぱり30年前のレンズじゃダメだな」となるオチを恐れていたが、杞憂だった。
気に入ったので、安心してF2.8を放出することに。